──サク、サク、……サク、サク……サク、サク……。 

「軍靴の音が聞こえていた。


──サク、サク、


……サク、サク……サク、サク……。


雪を踏む音である。


──もう三時を回ったのか


……雪は止んだらしいが……。


北一輝は


半睡半覚の中にいた。


……彼の


好きな時間である。」

豊田穣
『革命家 北一輝』講談社文庫 冒頭 p.9

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