埴谷雄高『死霊』冒頭 

「ここにやっと序曲のみまとまったこの作品について、その意図を述べるつもりはない。けれども、この作品が非現実の場所を選んだ理由についてはいちおう触れておきたい。開巻冒頭にこの世界にありえぬ永久運動の時計台を掲げたのは、nowhere,nobodyの場所から出発したかったためであり、また、そのような小さな実験室を設定することなしにこの作品は一歩も踏みだしえなかったのだから。」
埴谷雄高『死霊』冒頭

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