小林秀雄 テクスト礼讃

コトバのソムリエふぃでりおがお送りするテクストの世界。 二人の男が現れた。 一人はバスティーユ監獄の方から、一人は植物園の方から ブヴァールとペキュシェ…彼等はすべてのものから裏切られてしまった……フローベール

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一番純粋な痛烈な理想家

「僕は乃木将軍という人は、内村鑑三などと同じ性質の、明治が生んだ一番純粋な痛烈な理想家の典型だと思っています。」
小林秀雄「歴史と文学」昭和16年
スタンレイ・ウォッシュバアンが書いた乃木将軍についての本について


HMVジャパン
[ 2008/01/02 19:29 ] 小林秀雄 | TB(0) | CM(0)

歴史を知るとは、己を知ることだ

「過去の経験を回想によって我が物にする、歴史家の精神の反省的な働きは、人間経験の多様性を、どこまで己の内部に再生して、これを味わうことができるか、自分の能力を試してみるという事だろう。…(中略)…歴史を知るとは、己を知ることだという、このような道が行けない歴史家には、言わば、年表という歴史を限る枠しか掴めない。」
小林秀雄『本居宣長』
[ 2007/10/10 11:31 ] 小林秀雄 | TB(0) | CM(0)

証言、証拠のただ受け身

「証言、証拠のただ受け身な整理が、歴史研究の風を装っているのは、ごく普通のことだ。そういう研究者達の心中の空白ほど、宣長の心から遠いものは無い。」
小林秀雄『本居宣長』
[ 2007/10/10 11:28 ] 小林秀雄 | TB(0) | CM(0)

しこたま抱え込んだ補助概念の整理

「研究者達は、作品感受の門を、素早く潜ってしまえば、あとは作品理解のための、歴史学的社会学的心理学的等々の、しこたま抱え込んだ補助概念の整理という別の出口から出て行ってしまう。それを思ってみると、言ってみれば、詞花を玩ぶ感受の門から入り、知性の限りを尽くして、また同じ門から出て来る宣長の姿が、おのずから浮かび上がってくる。」
小林秀雄『本居宣長』
[ 2007/10/10 11:25 ] 小林秀雄 | TB(0) | CM(0)

日本の歴史が今こんな形になつて皆が

「日本の歴史が今こんな形になつて皆が大変心配している。そういう時,果たして日本は正義の戦いをしているかといい様な考えを抱く者は歴史について何事も知らぬ人であります。歴史を審判する歴史から離れた正義とは一体何ですか。空想の生んだ鬼であります。」
小林秀雄「文藝銃後運動」講演「歴史と自分」昭和15年
[ 2007/05/29 19:22 ] 小林秀雄 | TB(0) | CM(2)

マルクスはその統一を生きたのだ。

「マルクスは理論と実践とが弁証法的統一のもとにあるなどとは説きはしない。その統一を生きたのだ。マルクスのもった理論は真実な大人のもつた理論だ。」
小林秀雄「マルクスの悟達」
[ 2007/05/29 19:19 ] 小林秀雄 | TB(0) | CM(0)

脳細胞から意識を引き出す唯物論も、

「脳細胞から意識を引き出す唯物論も、精神から存在を引き出す観念論も等しく否定したマルクスの唯物史観に於ける「物」とは、飄々たる精神ではない事は勿論だが、又固定した物質でもない。」
小林秀雄「様々なる意匠」
[ 2007/05/29 19:16 ] 小林秀雄 | TB(0) | CM(0)

吾々にとって幸福な亊か不幸な亊か知らないが,

「吾々にとって幸福な亊か不幸な亊か知らないが,世に一つとして簡単に解決する問題はない。遠い昔、人間が意識と共に与えられた言葉という吾々の思索の唯一の武器は,依然として昔乍らの魔術を止めない。(中略)而も、若し、言葉がその人心幻惑の魔術を捨てたら恐らく影に過ぎまい。」
小林秀雄「様々なる意匠」
[ 2007/05/29 19:12 ] 小林秀雄 | TB(0) | CM(0)

自殺−これは芥川氏の生涯における一つの劇である。

「自殺−これは芥川氏の生涯における一つの劇である。洵に凄まじい一つの行動である。が、それ以外のなにものでもない。
彼の作品と彼の自殺とは何等論理的関係はない。」
小林秀雄「芥川龍之介の美神と宿命」
[ 2007/03/06 13:29 ] 小林秀雄 | TB(0) | CM(0)

小林秀雄

「彼が後年作中で創造した驚くべき人間の数々の原型が、死人の家の記録中に見られる人間素描の内にある。彼が人間観察について独特の自信を得た場所、人間心理の異様さを表現するあの精緻を極めた独特の技術を得た場所は、非社会的分子からのみ成立した一つの社会であった。」
小林秀雄『ドストエフスキー』
[ 2007/01/17 17:26 ] 小林秀雄 | TB(0) | CM(0)

今日まで何故に短篇小説が書く方も自然に読む方も自然に幅を利かせて

「今日まで何故に短篇小説が書く方も自然に読む方も自然に幅を利かせて来たかといふと、一口にいへばそれは思想性の欠如といふものだつたのである。日本の文学が論理的な構造をもつた思想といふものを真面目に取扱ひ出したのは、マルクス主義文学の輸入から始まるので、…その慌しさや苦しさは、自ら書いて来たものを振り返つてみるだけで充分だ」
小林秀雄「『紋章』と『風雨強かるべし』を読む」1934

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[ 2007/01/02 22:36 ] 小林秀雄 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

フィデリオ

Author:フィデリオ
学生時代を回想してみる・・・
金欠にもかかわらず、仕送りをほぼ全額「文学」と「お酒」に費やした日々・・・あと、映画
本は次の本を買うために売られ、酒はどんどん消費された。映画たくさん見た。大学行かずに。。。まさに文学=パンク。

残ったのは知識の断片のみ。。。
いま、その断片(文学)たちが蠢き出す。。。

テクノ大好きふぃでりおがお送りする
言葉たちによる
縦横無尽・横断・縦断
操り、操られ、戯れ。
このゴッタ煮文学的状況は、ある意味で間テクスト性を体現する。(間テクスト性とは言葉で説明すると途端に陳腐なものに見えてしまう。古いし)

テクノマエストロ「ふぃで」がお勧めする
コトバたちを召し上がれ
ヾ(◎´∀`)ノ〃{ラッシャィ♪♪♪♪

※当サイトはどのページにリンクを貼っていただいてもかまいませんし、その際に連絡等も必要ありません。なぜなら……ここにあるのはワタシの言葉ではなくアナタの言葉だからです。文学!!

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